今期初のブナ帯採集(青森県編)・・・パート2。

ホテルではゆっくりと休めましたが、やはり気になるのは2日目の天候です。
朝起きると雨音がしているのに気が付き、外を見ればかなりの雨が降っていた。
まあ、天気の事は仕方ないですからね。

     ・・・<立ちはだかる運命の立ち枯れ>・・・

今日は、7時過ぎにホテルの朝食を済ませて、朝から意気込んでいるどじょうさんと共に早速ポイント探しに出掛ける事になった。
幸いにもブナ帯に近づくにつれて、雨足は若干ではあるが弱まっているようです。
しかし、雨に濡れた山々は、たとえ雨が止んだにしても雨具を着込んでいなければ衣類はあっという間に濡れてしまいます。

昨日、下見をしておいたポイントへ向う途中、良さそうな雰囲気のところがあれば、そこへ車を止めて何本かの立ち枯れ材をチェックするものの、依然として手応えがないままだった。

それでも、気になる材はチェックをしないと出るものも出ないですから、とにかくこの繰り返しです。

そして、昨日下見をしておいたポイント奥へと入り込んで行き、良さそうな材をチェックしていくが、やはりなかなか手応えを感じる事が出来なかった。

山の中は、深くて歩けど歩けどブナ帯が広がっている。

これは、東北地方全般に当たり前の光景ではあるが、この地域のブナはひと回り太いような気がする。

そうこうしている内にどじょうさんから連絡があり、彼の方も手応えがない様子・・・。

あちこち歩いていたせいか、時間も忘れてしまい、既にお昼近くになっていたため近くの食堂でラーメンを食べる事にしました。
まあ、味は普通でしたが、空腹を満たしたところで再度ポイント移動する事にしました。

ここでも2人で分かれて幅広く探索をする事にしましたが、とにかく立ち枯れ材は探せば見つかるものの、出て来るのはオオクワ以外の幼虫ばかり・・・。

私も山の奥まで入り込んだため、戻るのに時間が掛かりましたが、しばらくしてどじょうさんと合流し、時間的にもこの日最後となるであろうというポイント探しに出掛けた時だった。

良さそうな雰囲気のある山裾に車を止めてふと歩いた先に1本の良さそうな立ち枯れ材を発見

早速、どじょうさんが材のチェックを開始した。

私「どうですか??」

ど「いやあ、いいですよ?!」

私「それじゃあ、梯子を持っていきますよ?!」

ど「は?い、了解?!」

私が梯子を持って立ち枯れ材まで行って見ると既にどじょうさんによって下部の朽ちた部分からクワガタの食痕が姿を見せていました。
ただし、オオクワガタと断定出来るものではなかったので、主を確認する為に少しづつ削っていたのです。

この立ち枯れ材は、高さ11?12メートルで太さが直径1,2?1,3メートルくらいであろうか。

ここからは、2人でのこの大きな立ち枯れ材の本格的なチェック開始となりました。

私は、裏側の上部にある啄木鳥が無数に突付いた部分に目を向けたのです。

そして、梯子をいっぱいまで伸ばした状態で、表面から朽ち木削っていきました。

表面は、水分過多であまり状態は良くない。

しかし、ここからなんです、この奥の状態の良い部分から食痕が出る可能性は多分にあります。

そこで、その部分を少しづつ削り取っていくと、なんとやはり推測どおりその奥からは2令・3令のクワガタの食痕が姿を現しました。

ど「どうですか??」

私「食痕が沢山ありますよ?!」

ど「オオっぽいですか??」

私「今の段階ではなんとも言えないけど、粗めの食痕もあるので期待は出来ますよ?!」

ど「は?い、了解!」

私「どじょうさん、下の食痕の主はどうですか?」

ど「アカアシですね。」

私「そうでしたか・・・」

そして、縦横無尽に走っている食痕の中からは、やはりアカアシの幼虫が姿を現しましたが、粗めの食痕の主が気になります。

この立ち枯れ材をかなり削っていくと所々にアカアシの幼虫が姿を見せる中、その粗めの食痕を追い掛けていた時に事件が起こった。

その先に蛹室があり、その正体を確認しようと思った時に黒虫が下にボトッと落下したのです。

あ?!成虫落ちたよ?!

その様子を一部始終見ていたどじょうさんが、その個体を拾い上げるとニコニコしながら・・・

オ・オ・ク・ワですよ?!

私「本当に??」

ど「本当ですよ?!」

この時ばかりは信じられないような気分になり、慌てて下に降りてその個体を確認すると間違いのないオオクワガタの少々赤みの残ったメスの成虫でした。

思わずどじょうさんと堅い握手を交わし、これまでの苦労が報われた思いとうれしさでお互いになんとも言えない気分でしたね・・・

F1010434.jpg
青森県産♀35ミリ

サイズは35ミリでしたが、大きさとかに関係なく一生懸命頑張った末に採れた貴重な個体だからこそ計り知れない価値観があるんですね。

この1頭が出た事で、”運命の立ち枯れ”にさらに斧を入れる事になりました。

私「メスの成虫が出たという事は、オスの成長した3令がいますねえ!」

ど「そうですね・・・

ここからは、交代で削る事にしましたが、どじょうさんが削り始めて5分、10分、15分と経過してもその周囲に広がっている食痕の先からは、なかなかその主が姿を現してくれない沈黙の時間が30分近くなろうとした時、どじょうさんがようやく2頭目となる3令幼虫の姿が見えたのです。

F1010435.jpg
立ち枯れで奮闘するどじょうさん

F1010436.jpg
♂3令幼虫

出て来たのは、12グラムの♂3令でしたが、ここでも2人共大喜びで再度堅い握手を交わす事になったのです・・・

そして、次に私がチェックとなったわけですが、この食痕の走っている部分はおよそ4?6メートルであり、その奥行きもかなりのもののようです。
1本の太い食痕を追い掛けて間もなくすると、そこにはかなり大きな3令幼虫の姿がありました。

F1010439.jpg
大型の3令幼虫

私「いやあ、大きいですよ?!」

ど「何グラム位ありそうですか??」

私「15グラムは楽にありますよ?!」

ど「本当ですか?」

私「20グラムはないと思うけど18グラム位はあると思いますよ!」

F1010438.jpg

それにしても大きな3令である。
取り出した直後の量りに掛けた時は、19グラム程ありましたが、カメラでの撮影の後の携帯で写真を撮ろうとした際、量りから落ちたりして糞をしてしまい、その結果がこの写真です。

F1010440.jpg
頭幅11,3ミリの大型幼虫

いやあ、それにしても大きな幼虫でした・・・

しかし、この廻りにも更に大きな食痕があちこちに走っており、ひょっとしたら20グラムオーバーの幼虫も入っているのではないかとワクワクしながら削っていましたね・・・

この後、どじょうさんが♂の中歯型をゲットし、私が14グラム位の3令を取り出した後、ナイターに突入しましたが、暗がりでは幼虫を傷つけかねないことから、ここで2日目の採集を打ち切りにして、明日は朝一で続きをやる事にしたのです。

ホテルに向う道中では、やはり青森県産を苦労した末にゲットした喜びを2人で噛み締めていたのです。
今日も、小雨が降る中、2人で良く頑張ったと思います。

この日は、ホテル近くのステーキハウスで普段口にする事のないビールで乾杯し、美味しい料理も食べて最高の気分の2人でした。
明日は、どんなオオクワが出て来るのだろうかと期待しながら、疲れた身体を休めたのでした・・・。

     つづく・・・。
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