ブナ帯採集2200キロの遠征・・・パート4。

いやあ、まだブナ帯採集の疲労が残っています。
トレーニングをしていたので、足の疲れは取れているようなんですが、腰から上半身の張りがあるようです。
かなり歩きましたから、思った以上に疲労が蓄積されていたのかもしれません。
疲労を取り除くには、ゆっくりと睡眠を取って休むしかないかな・・・。

さて、それでは採集3日目の採集記です・・・。

      ・・・<過酷な試練の先に>・・・

この日の早朝にホテルを出た私達は、他のメンバーと合流する為に待ち合わせ場所へと向かいましたが、とにかく移動に時間が掛かり過ぎてしまい、合流したのは11時頃となっていた。
頭幅会の2人は早朝に到着したようで、別のポイント探しに出掛けており、夕方合流する事になった。

さて、オーさんと合流した私たちですが、息子のケンちゃんが空手の大会で優勝したとの事で終始笑顔だったのが印象的でした。
そして、初日に採集したビッグ1を見ると相当驚いた様子だった。
ちょっとの間、写真を撮ったりクワ談議をしていましたが、食事を済ませた後に早速ポイントへと向ったのです。

目的地周辺の林道を走っていくと積雪はかなりある様子・・・。

行ける所まで入っていったところで車を止めて、そこからは積雪の多い林道を進んで行った。
しかし、この林道を覆っている雪は半端ではなく、ここから先のポイントまでは優に1時間は掛かるだろう。
1人では多分行こうとは思わなかったかもしれないが、仲間がいたからそれが支えとなり頑張れたのだろうと思う。
途中、1時間経っても一向にたどり着かない不安な気持ちはあったものの、とにかく谷底に滑り落ちないように何ヶ所もの難関を突破して行ったのです。

私とて結構大変でしたが、最年長なだけに私が元気印にならなくてはと思い、とにかく頑張らなくてはとの思いだった。
そして、1時間半程でようやくポイントへと到着し、ここからはそれぞれが分かれての探索開始となった。
私は、林道の先へと進んだところでいくつかの立ち枯れのチェックをするがどれも反応はイマイチである。

更に進んで行くと立ち枯れの目の高さ部分に大きな太いツルがあり、そこに目をやるとオオクワの産卵痕らしきものを発見
その部分をそっと削っていったところ、直ぐにいくつかの食痕が現れたのですが、中にはクワガタのものでないものも含まれていた。
それでも、慎重に初令サイズの1本の食痕を追い掛けていったところ、その先に間違いのないオオクワの初令の姿があったのです。

F1010236.jpg
オオクワガタ初令

材質は、柔らか目の部分と堅目の部分があり、食痕は柔らかい部分から堅い部分へと伸び、そこに初令が確認出来ましたが、その廻りにはコメツキムシが2?3匹確認出来た事から、いくつかがその犠牲になったと思われます。
案の定、初令はこの1頭のみで追加は得られなかったが、とりあえず何とか成果があったことでホッとしました。

さて、他のメンバーの事も気になりますが、私はとにかく林道奥のブナ林が気になったので、そちらへと探索に向ったのです。
そこで1時間半ほどが経過した頃、時間を見ると17時を廻っていたので、帰りの時間を考えるとそろそろ戻らなくてはと思い、林道を下っていると斜面の上で奮闘している熊?いや、オーさんの姿を発見し、声を掛けてみると何やらオオクワが出た様子・・・。

「今、3令が○○頭出たのでちょっと来てみて下さい!」

「了解です?!」

斜面を登って行くと太さ70?80cmのブナの倒木があり、いくつかの食痕がむき出しになっていた。
オーさんは、この倒木から初令・2令・3令を既に○○頭以上出しており、最後に出した3令は中期でしたが頭幅が大きくひじょうに良いサイズでしたね。

F1010237.jpg
多数の幼虫が入っていた大きなブナの倒木

この後、オーさんのご厚意でちょっと削らせてもらいましたが、最初に姿を現したのが3令♀でした。

F1010238.jpg
体重6,5グラム、頭幅9,5ミリの♀

更にこの後、茶色の食痕の先を追い掛けていったところ、そこには30ミリ後半の♀成虫の死骸が確認出来ました。
そして、新たに別のかなり太い茶色の食痕が姿を現しましたが、この感じだと幼虫で死んでいるか?それとも成虫が出て来るかのどちらかであろうか

F1010239.jpg
極太食痕

それにしても太いなあ・・・。
この食痕は、かなり堅めの材質部分に食い込んでいましたが、しばらく削った後にその主たるものが姿を現しました。
残念ながら、かなり大きな3令幼虫の死骸でした。

この幼虫が出た瞬間、やはり過湿にやられたかなと思いました。
取り出してみると20グラムオーバーの幼虫のようです。

20グラムオーバーの死骸
大きな3令の死骸

こんなもんですね、食痕が古めだった感じからすると死後1年位は経っていると思われます。

この時です・・・。

近くで別の倒木をチェックしていたオーさんが、今度はオスの成虫を出したようです。
これには驚きましたが、良く観察するとまだ赤みが残っていて尻が出っぱなしになっている羽化してそんなに日にちの経っていない個体でした。
最初見た時には、羽化不全で死んでいるのかなあと思ったくらいでしから、63ミリの大歯型と分かって満足気なオーさんでしたね。
この後、♂の成虫の死骸が1頭出ましたが、時間的にも車まで戻ると真っ暗になってしまうので、途中で切り上げる事にしました。
いやいや、それにしても倒木からこんなに沢山出るとは驚きです。

帰りは、真っ暗になってしまいましたが、積雪のある林道は最大限の注意をしながら、谷底に落ちないように下って来ました。
それでも下りは、登りに比べたら相当楽でしたね。

車に到着した時には、19時を廻っていたので、仲間には心配を掛けてしまいましたが、事情を話すとホッとしていたようです。
オーさんの成果に驚いていたのは言うまでもありませんが、タマちゃんも倒木の3令食痕を追い掛けたものの、時間切れで断念したようです。

さて、別行動をしていた頭幅会の面々の事が気になりますが、なんせ電波が届かない地域なのでどうにもならず、しばらく車を走らせる事にしました。
ようやく連絡が取れた時には、20時を廻っていましたが、ホテルにチェックインした後にみんなで食事をする事になり、近くのファミレスにて反省会を兼ねたクワ談議となったのです。

オーさんは少し遅れて来たんですが、ここでちょっとした面白い事が・・・。

「オーさん遅いなあ!」

「もうそろそろ来るんじゃあないかなあ・・・。」

「あ?、来た来た!」

「おいおい、オーさんに似てるけどあんなに痩せてないよ?!」

「それもそうだね!」

「ハッハッハ!」

「ガッハッハ!」

「それはちょっと可哀想だよ?!」

失礼しました!この会話の主が誰なのかは言えませんが、本物のオーさんが登場した後は大爆笑でした・・・

さて、この日に別行動をしていた頭幅会の2人ですが、ブナ林を目指して一生懸命歩き通したそうです。
聞けば、地元の方に”この林道奥にブナ林があるよ”と教えてもらったまでは良かったんですが、歩けど歩けどブナ林が見つからず、結局1本も朽ち木を削らずに往復7時間も掛けて林道を延々と歩いたそうです。
私は、この事を聞いた時、やはり半端な気持ちで採集をやっている方とはレベルが違うなと思いました。
普通の採集者なら足に水脹れが出来る状態まで歩こうなんて事は考えないと思いますが、彼らにはそれを通り越した精神力があるのです。

足はパンパンに張り、水脹れの出来た状態でもテーピングを巻いて明日頑張ろうと言う彼らの情熱には、私自身どんなに勇気をもらった事か知れません。
彼らが”精根尽き果てるまで”頑張ろうとしている姿に感動していたのは私だけではなかったと思います。

こうして、3日目が終わり、いよいよ最終日の朝を迎える事になったのです・・・。

     つづく・・・。
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